2019/05/27
麻布大学の「いのちの博物館」は、獣医学の学校からスタートした同大学の、長い歴史の中で蓄積した「研究内容、動物標本、歴史資料」を広く社会に紹介しているが、現在、同博物館では新たな企画展示「3Dプリントレプリカに触れる-フォトグラメトリーの世界-」(2019年8月31日まで)が行われている。
同大学のいのちの博物館では、2018年の5月から9月まで「3D模型と獣医学教材」という企画展示を開催した。今回の展示は同じ3Dでも、前回のCTスキャナーによるものとは違って、写真撮影による方法を採用。CTスキャンで作る模型のように体内のレプリカはできないが、スキャナーに入る大きさに制約がなく、イヌでもウマでも、さらにはゾウでもクジラでも「写し取る」ことが可能。
同博物館のハンズオンコーナーの展示は、ゾウの頭骨や下顎骨を触ることができて来館者に大好評。ただ、サイズが大きすぎるため、「触る」ことはできても、動かしてみることはできなかった。今回の展示では、ゾウの頭や顎を両手で持てるほどの大きさに縮小し、頭と顎を合わせてその関係を動かしながら観察することが可能になった。それによって、例えば、草食獣と肉食獣では歯の作りはもちろん、下顎の動きも違っていて、それは食べ物の特性にあわせた適応の結果によるものであることが理解できるという。展示内容、アクセス方法、休館日などの詳細は麻布大学いのちの博物館ホームページ(https://life-museum.azabu-u.ac.jp/)に掲載。
(麻布大学HP:https://www.azabu-u.ac.jp/topics/2019/0513_24037.html)